ジュニア育成選手インタビュー（女子）

夏が終わり、ジュニアとしてのキャリアを終えることになった「TTC選⼿育成プログラム・フューチャーズ」所属の高校3年生に、これまでとこれからについて後輩選手へ向けたメッセージなどを、担当コーチがインタビューしました。 小学校の頃からTTCに在籍していた選手や高校から所属した選手など、バックグラウンドはさまざまですが、それぞれの選手がどのように感じ、TTCを通じてどれだけ成長してきたのか、選手たちの言葉をお伝えします。

インタビュアー：穂積善行コーチ ／ 取材日：2023.9.14

　

“最後の夏はどのような気持ちで臨んだか”

中新ゆずりは（以降 ゆずりは）：私はジュニア最後の試合ってこともあって、やっぱり最後は自分のいい形で終わりたいと思いやっていました。

ゆずりは：インハイ予選が終わってからは、ちょっと夏の間は結構勝ちたいけど自分の調子がなかなか上がらなくて、それに対する不安とか焦りとかがあって、なかなか精神的にもきついところがあったんですけど、それでもインターハイの時は、その時の自分のベストを尽くせたかなって思いました。なので、最後としては良かったかなと思います。

齋藤咲良（以降 咲良）：最初で最後の全日本のシングルスだったので「自分がやり切った」と思って終わりたいなと思っていました。その試合までに自分ができるベストな準備をして、万全な状態で試合に臨み、結果的には自分のベストを出せたかなって思っています。

咲良：もちろんけがをしないのが一番できたし、あとは何だろ、あんまり不安もなく、朝練もずっと続けて自分的には調子は結構いいなって。あんまり不安もなく、試合にけがもなく臨めたので、試合は楽しめました。プレッシャーもあるかなってちょっと思っていたんですけど、でも落ち着いて自分の出せる力は出せたかなって思うのでよかったなと思います。

　

“ジュニアを卒業しての感想”

ゆずりは：私はやっぱり今まで競技テニスを続けてきた中で、ラストイヤーでいろんな全国大会にも出場することができたので、そこはよかったし、やっぱりそういうふうな最後で締めくくれたのはよかったなって思います。

ゆずりは：12歳以下とか小学生の時は結構長いなって思っていたんですけど、14歳以下、16歳以下になるにつれて、｢え、もうジュニア終わるの？｣みたいな感じでした。ラストイヤーになってからは、もうあと1年しかないんだっていうのに驚いています。

咲良：今振り返ってみると、すごいあっという間だったなって思います。もう卒業かって感じで。でも何だろ、すごいいろんなことがあったなって思って。でも結構大変なことのほうが私的には多かったなって思うんですけど、なかなか勝てなかったりとかの時期もいっぱいありましたし。でも周りの人、両親とか、コーチとか、ゆずとかみんなに、周りの人が最後までずっと支えててくれて、最後目標だった全日本も行けたし、小中高と全部全国出れたのがほんとに幸運だったなって思いました。周りのサポートがあったからこそだと思います。ほんとにすごいいいジュニア生活だったなって。充実していたなと思います。

穂積：苦しいのってどの辺が苦しかった？　

咲良：結構ずっとありましたけど、特に中学生の頃。小学生の頃は何も考えずに関東が何かも分からないで、全国たまたま行けちゃったみたいな感じだったのでよく分かってなかったんですけど、中1で逆転で全日本逃してから、ダブルスは勝てたけどシングルスなかなか勝てなくて、あと一歩ってところで踏み切れないってのが続いてて、その時が苦しかったです。

咲良：全然自分にその時期待してなくて、それが良かったのかもしれない。ほんとにプレッシャーがなくて、何だろ、特に何も普通にそれまでの練習どおりにやっていたら、たまたま行っちゃった感じです。

　

“TTCで何を得ることができたか？ TTCで得たことを、今後にどう活かしていくのか？”

ゆずりは：私はやっぱりTTCで毎日練習したり、トレーニングしたりすることで、フィジカルの向上がみられました。入った当初に比べてフィットネステストの結果とかも順調に伸びていっていたし、やっぱフィジカルが伸びることによってテニスのパフォーマンスも上がり、それで試合でもだんだん勝てるようになりました。そういう経験からトレーニングの重要性とかを実感するようになりました。あとはTTCってスタッフの方だったり、コーチとかトレーナーの方だったり、いつも一緒に練習している仲間だったり、あとは賛助会の方とか、ほんとにたくさんの人たちに支えられているっていうことがすごい実感できました。

ゆずりは：何だろうな。普段の練習やイベントに参加させてもらったりした時に、ほんとにたくさんの方々の支えがあって、そういうさまざまな経験をさせてもらっているんだなって思いました。

咲良：いろいろあるんですけど、特に日々の練習を真剣に積み重ねていくことの重要性がすごい大切なんだなって感じました。今まで何回かクラブ変わっていたんですけど、TTCに入ってみてから、他の選手たちもコーチもそうですし、みんなの練習に対する意識が高いなって、すごいびっくりしました。だからやっぱりTTCの人は、ここぞって時に結果を出すんだなって。そういうちょっとずつの積み重ね、環境がいいだけじゃなくて、意識で力の差ってすごい出てくるんだなって感じました。全然最初は付いていけなかったんですけど、できないなりに頑張って、フィットネスとか練習も自分がその日できるマックスをずっとやり続けるのがすごい大切なんだなって思いました。

あとは「3つの約束」がすごい基本的なことなんですけど大切だと思いました。今まであんまり意識したことがなかったんですけど、人として成長するのにすごい大切なことだなって思っています。TTCに入る前から、TTCの人たちってすごい感じがいいな、雰囲気がいいなって思っていて、何でなんだろうって思っていたんですけど、テニスだけではなく日常生活の基本的なことから意識が全然違うんだなって、すごい感心しました。

　

“あなたにとってテニスとは？”

咲良：何だろう。私にとってテニスはいろいろなチャンスをくれて、いろんな選択肢を与えてくれるものです。テニスをしてなかったら、何だろう、学校以外で友達とか知り合いが、同い年だけじゃなくて上の方も、下の人たちと関わることも全然なかったと思います。いろんな所に行って、他の都道府県とか海外の人たちと関わるっていうこともなかなかできないことだと思うんで、それはテニスからもらった貴重な経験だなって思います。そして、やっぱりテニスは楽しいので、やっているとあまり感じないんですけど、でもやっぱり何日かやってないとやりたいなって思うので、私にとってはなくてはならない、すごい大切なものです。

ゆずりは：私にとって、テニスは生活の一部みたいな感じです。テニス始めた当初は週1とかでやっていたんですけど、その時はどっちかっていうと習い事みたいな感じが強かったんですけど、だんだん試合とかに出るにつれて回数をどんどん増やしていって、ほぼ毎日やるようになってからは、テニスがない生活は考えられないみたいな感じになりました。特に今は受験勉強でテニスの回数を減らして、テニスを毎日やってない生活ってなんか変だなって思うようになっています。

　　

“フューチャーズの後輩選手たちに向けてメッセージ”

咲良：まだみんな、たくさんこれから試合があると思うんですけど、今結果が出てる人も出てない人でもやっぱり同じで、日々の練習、トレーニング、フィットネスを一生懸命マックスでやる。すごいシンプルなことなんですけど、それの積み重ねが大事かなって思います。あとは周りの人への感謝、サポートされているっていうのを忘れずに生活していくことが大切かな。そうすれば自然と、後々結果は付いてくると思います。

ゆずりは：人によってテニスをやめる時期だったり、節目の時期は違うと思うんですけど、その人の最後の瞬間っていうか、最後の試合が終わった時にどんな結果だったとしても、やり切ったって思えるような努力を日々続けていってほしいなって思います。