子どもたちを指導する上で、「心」をどう伝えて育んでいく指導をしていくかがとても大切です。よく「技」を一生懸命教え込んでいく指導者がいますが、それは違うというのがTTCの指導における考えです。
なぜフォアを打つの?なぜ構えるのか?心の持ちよう、心のあり方、人としてどうあるべきか。これを指導していくための「テニス」はあくまで「手段」です。テニスは目的ではありません。テニスは「人間力を高めていくための手段」と私たちは捉えて指導にあたっています。
植物に例えると「技」は花にあたります。「お!今のショットいい!」と、人はすぐに見える部分に飛びつき、反応を示し、この表面的なところに囚われた評価や判断をしがちです。しかし大切なのはその技を作り出す、見えない「根」部分です。どれだけ根が丈夫にしっかりと広がり、張れているかを見てあげられることこそが指導者に求められています。テニスというスポーツを指導していく指導者は、根の部分をいかに見ることができて、いかに意識させてあげられるかが大切です。
テニスレッスンでの技(花)の出来、体(茎)の出来上がりような、表面的に見える部分だけを捉えて指導するコーチではなく、コミュニケーションを通じて「どんな食事をしているか」「どういう生活をしているか」「学校生活はどうか?」など見えない部分をサポートしていくことこそが非常に重要です。
そしてこれを丁寧に繰り返して習慣となることをテニスを通じて指導を重ねていくことで、子どもたちの豊かな人生、ライフスタイルづくりへと繋がっていく、TTCはそのような研修センターとして発展を目指しています。